最近読んだ本②『思考・論理・分析』波頭亮

最近読んだオススメの本をご紹介します。
今回は、会社の上司からオススメいただいた
『思考・論理・分析』という本です。

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『思考・論理・分析』を読んだ感想
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【背景】
上司にオススメされた為
【評価】
★★★★★
【どんな人が読んだほうがいいか】
・論理的思考力を根本的に身につけたい人
・思考力を鍛えたい人
本書URL
思考・論理・分析―「正しく考え、正しく分かること」の理論と実践 
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【アジェンダ】
■内容まとめ
■勉強になったこと
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【内容まとめ】
著者:波頭 亮
従来の論理的思考力に関する本は、論理的思考のテクニックや思考プロセスをフォーマット化したマニュアル本の紹介にとどまっている。その結果、本当の論理的思考力を習得できているかは難しい。
この本では、本当の意味での人間の基礎的能力としての論理的思考力を習得するにあたり、「思考」の力を強化することに意識を当て論理的思考を「思考」と「論理」とに分けて解説する本です。

第1章 思考

1-1思考とは

1)定義 「思考」とは:
・思考とは…
思考者の頭の中でなされる"情報を加工"する行為
それに加え、
・情報収集とは…
思考者の頭の外に対して思考の材料と"なる情報を増大させる"行為
→思考と情報収集から、加工して思考対象に答えメッセージ(意味合い)を導き出せる
意見とかアイデアも同じ。

2)思考のメカニズムは、同じか違うかの認識、判別である。
3)分かることは分けること 

1-2 「分ける」ための3要件

1)ディメンジョンの統一 属性
2)適切なクライテリアの設定 切り口 
→思考者に"適切な思考成果"をもたらしてくれるクライテリア、適切な思考成果とは"思考者の思考目的を満たす答え"である。
→さまざまな状況ごとに有効なクライテリアを選択するには、"多様なクライテリアの選択肢を頭の中に保有していなくてはならない。 "
コンサルタントとしてどれだけクライテリアの選択肢が多いかで、思考目的より満足させてくれるクライテリアを選び取れる可能性の広がりが決まる。
3)MECEであること モレのない分類

1-3 思考成果

1)2つの要素的思考成果  

①事象の識別
②事象間の関係性の把握
→◎どんなに複雑で高度なテーマであっても、「事象間の識別(その属性の理解を含む)」と
「事象間の関係性の把握」という二つの一次的な思考成果を組み合わせて二次的な思考成果を構成していくことにより、その思考テーマに関する答え(メッセージ)が得られる。これすごい。フレームワーク(やり方、手順)知ってればできないことない。

2)正しい事象の「識別」には

"そのものらしさ"が際立つ他のものとの"違い"を認識する必要がある。
 そのためには、「比較」が必要。(比較対象とクライテリアできまる)
 ・体系化された分類

 3)事象間の関係性の把握

事象間の関係は「独立」か「相関」か。
さらに相関は、「因果関係」か「単純相関」にわけられる。
→ある事象Aと事象Bは「独立」か「相関」しているのか。もし相関しているなら、因果か単純相関なのか。その関係はどのようなかたちにで現れるのか。Aが増えた時にBは増えるのか減るのか。Aが発生するとBは同時に発生するのか、遅れて発生するのか。ここまで二つの事象間の関係のあり方を具体的に解明、理解できる。
→特別な相関関係である「因果」関係を知っていれば意図的に「原因」を発生させて「結果」を生じさせることができるし、逆に「原因」を消滅させることで「結果」を生起せしめないことも可能。
→因果関係を知っていれば推測、自己判断基準にも強い。未知、未発生の事象に対して推測できるようになる。推測するとは、あらゆることの関係性や仕組みを知って予想立てるということ。


第2章 論理

第1章では「思考」について。しかし思考者の知識や性格の属人性によって思考の成果(思考対象に関する結論メッセージ)も異なってしまう。
それを一致にできるのが第2章のテーマ「論理」だ。「論理」があれば誰もが納得できるような結論を得れ、客観的正しさを担保してくれる思考の方法論である。

2-1論理とは

論理は根拠と主張の繋ぎにある。
「論理的」であるとは…
話を聞く人/読む人が明快にりかいすることができ、納得感を持って受容できるような思考の道筋、すなわち論理によって根拠から主張が導かれている場合のこと。

2-2論理展開

「推論の価値」は、得られた結論が既呈命題に対してどれだけ"新しい意味内容"をもつか=既呈命題との距離 
+その結論がどれくらい正しいか=確からしさ
こと二つのファクターによって決まる。
他者に伝える推論(論理展開)は、まず最初の結論といった感じで細分化することで、わかりすく伝える必要がある。"納得性高い"."論理展開における距離"

2-3論理展開の方法

結論の正しさを担保する二つの方法
①演繹法
②帰納法
2-4 正しさの根拠
1)"正しい"結論の定義…①客観的正しさ②論理的正しさ
2)ファクトとロジック
ロジックを適用する対象の思考材料/情報である命題全てが現実的事実に合致していること、すなわち"ファクト"でなければならない。
客観的に正しい結論を得るための三つの要件
①命題がファクト 
②命題構造がロジカル
=論理展開の思考フィールドとして形成される命題構造がすでに演繹法あるいは、帰納法のルールとフォーマットを満たしていること。
③ロジック自体が妥当

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【勉強になったこと】
本書を読んだ感想として、
論理的思考力を根本的に身につけたい、思考力をつけたいと考える者にとっては、神的な本であると思う。
冒頭で述べたように、従来の論理的思考力にら関する本は思考プロセスをフォーマット化したものから述べられてるのがほとんどであった。しかし、実際フォーマット化したものをすぐに応用できるものではなかった。

人の思考を変える、鍛えるとはただ単にマニュアルを与えればいいというものではない。
わかりやすく伝えていかなければならない。

そしてまさにこの本を読めば、思考力がつくので"わからないことはない"といったスーパーマン的頭脳になるのではとも思いました。
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